AA RIAKIBERU/KENYA

4月 13, 2023

AA リアキベル / ケニア

Flavor Profile :
Red currant, candy, Bright.
レッドカラント、キャンディ、ブライト。
力強くジューシーな酸味と豊かな甘さ。明るく軽やかな風味。

生産国 : Kenya ( ケニア )
精製所 : Riakiberu Coffee Factory (リアキベル・コーヒー・ファクトリー)
生産者組合 : Kamacharia Farmers Cooperative Society (カマチャリア生産者組合）
生産者 : 1542 active members
産地 : Muranga群 ( ムランガ ) > Kamacharia地区 ( カマチャリア )
品種 : SL-28, Batian,Ruiru 11, (主にSL品種)
精製方法 : Washed (ウォッシュト)
標高 : 1650masl
収穫時期 : 2021-2022

ケニアでは伝統的に等級分けをコーヒーチェリーの中の豆の大きさによって行います。
等級はスクリーンサイズと呼ばれる篩の大きさ=豆の大きさで設定されており、ケニアのコーヒーの名称についているAA,AB,PBなどはスクリーンサイズ/等級を示しています。
その中でもスクリーンサイズAAは大きさ・品質ともに最高級のグレードとして取引され、ジューシーな酸味や豊かな甘さ、力強い果実味を感じる素晴らしい品質のコーヒーです。
AA Riakiberuは私たちを魅了しつづけるケニアらしい味わい、カラントや力強い赤い果実などの複雑で素晴らしい風味を持っています。

ナイロビから車で1、2時間ほど北上するとムランガ群に到着します。

ムランガ群はニエリとナイロビのちょうど間あたりに位置するコーヒー生産地域で、Riakiberuコーヒーファクトリーはこのムランガ郡の中のカマチャリア地区にあるカマチャリアFCSに所属しています。
ファクトリーは1994年に設立され、現在アクティブな状態で参加する生産者は1542名にものぼります。

このエリアは赤色火山性土壌に覆われており、土壌はコーヒー生産に必要なミネラルやオーガニックの恵みを存分に受けています。
標高1,650mで年間降水量は1,200ml、平均気温は16～26℃と比較的涼しいと言えます。
生産者の農地では、コーヒー以外にもバナナやトウモロコシもよく栽培されています。
また、コーヒーの木に日陰を作るシェードツリーとして活用するために、マカダミアなどの木も植えられています。

この組合に所属している生産者はSL28を中心に、BatianとRuiru 11を栽培しています。

ケニアではコーヒーを生産する農家の55%が小規模農家と言われていますが、小規模農家が一軒で栽培・収穫できる量は非常に少ない為、各農家は近隣のFCS (農業組合 )に所属し、収穫したコーヒーチェリーをFCSが運営するファクトリーに届けて精製を委託します。
ファクトリーは精製したパーチメントをFCSを通じてドライミル / エクスポーターに届けて、国外のロースターやインポータへの販売を委託しています。
FCSはこうした販売取引だけではなく、所属するメンバーに対して、農学者を通じた農業トレーニングを実施することや、肥料や資材の活用法を教えて、農家一軒あたりの生産量の最大化にも取り組んでいます。

農家は熟したチェリーを収穫し、ウェットミルに持ち込みます。到着時、選別のための小屋でシートの上にチェリーを広げ、さらに手作業で適正に熟したチェリーとそうでないチェリーを選別します。
ファクトリーで働くメンバーは正しく選別が行われているかを確認するために立ち会うこともあります。

適正に熟したチェリーだけが集められ、デパルピングマシーンに投入されます。
このマシーンはパーチメントを覆う果皮を取り除くための機械です。
マシーンを通過したコーヒー豆は、パーチメントという豆を保護する殻に覆われた状態になります。

この段階ではパーチメントはミューシレージと呼ばれる、天然の糖分とアルコールで構成された粘着性のある粘液に覆われています。
ミューシレージはコーヒーの甘み、酸味、全体的な風味の特徴に大きく寄与しています。
ミューシレージに覆われたパーチメントは発酵タンクに入れられ、気温にもよりますが、約12〜24時間かけて発酵されます。

発酵によって粘液が分解されると、綺麗な水が張られた別のタンクに移してで再びパーチメントを洗います、洗った豆は、手に取るとギトギトした感触があり、これは乾燥の準備ができたことを意味します。