【 Flavor profile 】
Pomelo, Lychee, Jasmine, Bergamot, Black tea.
文旦やライチの果実味、ジャスミンやベルガモットの華やかな香りと、ブラックティーの長い余韻。
【 Info 】
生産国: Ethiopia (エチオピア)
産地 : SNNPR > Gedeo > Gedeb > Halo ( 南部諸民族州 > ゲデオ > ゲデブ > ハロ )
精製所 : Halo Washing Station ( ハロ・ウォッシングステーション )
生産者: 170名のハロ村の小規模生産者
品種 : Dega, Wolisho
精製方法 : Washed
標高 : 1950 -2200 m.a.s.l
収穫時期 : 2023年 10月~12月
2020年から始まったエチオピアの買い付けも今年で5回目となり、例年通り2月末にエチオピアを訪れて買い付けロットの選定を行いました。Haloウォッシングステーションのコーヒーを買い付けるのは今回が初めてですが、エレガントで複雑さのあるコーヒーで高い品質を感じます。
飲み進めるたびに少しずつ表情を変えていき、果実味の奥にジャスミンのような白い花の甘い香りや、ブラックティーの余韻が顔を覗かせます。フローラルなエチオピアらしさを感じていただける、素晴らしいコーヒーです。
Dancheや今回のHaloの輸出を行うSNAP TRADINGという輸出業者のドライミルを、昨年・今年と二度ほど訪問しました。ドライミルは工程上、粉塵や騒音がものすごいのですが、どちらの訪問時も非常に清潔に作業場が保たれており、ソーティングのための機材への投資も積極的に行われている印象でした。一見すると工場のような場所ですが、ここでの選別作業がコーヒーの品質やシェルフライフに大きな影響を与える、重要なポイントです。
各セクションにはマネージャーが任命されています。今回ミルを案内してくれたのは昨年に続き、ソーティングセクションの責任者のバハール氏。コーヒーの品質を高く維持するには、栽培から収穫、精製まで一貫して高いクオリティで管理される必要がありますが、熱心に機材や工程を説明してくれる彼の姿勢から、このチームが品質の高いプロダクトを生み出そうとしている様子が感じられました。
ハロ・ウォッシング・ステーションは、ゲデオ地域のハロ・ベリティに位置しています。このコーヒーは、周辺の小規模農家から届けられたチェリーで構成され、ハロ・ウォッシング・ステーションで精製されています。ハロは海抜2100メートルに位置し、ゲデオのウォルカタウンの近くにあります。ハロはゲデオ最大のコーヒー生産地域の一つで、この地域にあるコーヒー農園の総面積は1240ヘクタールに及びます。
このウォッシングステーションは周辺の約170の小規模農家からチェリーを買い付けています。これらの農家の規模は平均0.5から2ヘクタールで、海抜1925メートルから2110メートルの間に位置しています。精製所が農園の近くにあるため、どの農家も40分以内でチェリーを運ぶことができます。
チェリーは小規模農家によって収穫され、選別されます。農家は自分の農園の場所に応じて、コレクションポイントかステーションを選び、チェリーを直接販売します。チェリーを持ち込む際、精製所でも追加の選別が行われます。
ステーションに持ち込まれたチェリーは、すぐにパルピングマシン(伝統的なアガルデ・ディスク・パルパー)に接続されたホッパーに直接投入されます。コーヒーはホッパーからパルパーへと流れ、パルパーが果皮と果肉を除去します。この機械は高品質と低品質(1等と2等)の等級分けを行うよう設計されています。
その後、コーヒーは水を張ったタンクで平均72時間発酵させますが、通常48〜100時間の範囲内で行われます。コーヒーは再度水路で等級分けされ、品質の低い(密度の低い)チェリーが浮かび上がります。密度の低いチェリーは取り除かれ、密度が高く品質の良い豆が高級ロットとして分けられます。
パーチメント(コーヒー豆の薄皮)はきれいな水に浸された後、レイズドベッド(高床式乾燥台)で約8〜20日間乾燥させます。気候、使用するテーブルの種類、乾燥段階に応じて、2〜8cmの層で乾燥させます。