Karamo / Ethiopia

Karamo / Ethiopia

10月 03, 2024

Karamo / エチオピア

 

【 Flavor profile 】
Blueberry, Orange, Floral, Milk chocolate.
ブルーベリーやみかんの果実味、フローラル、ミルクチョコレートの余韻。


【 Info 】

生産国: Ethiopia (エチオピア)
地域 : Sidama >  bura > Karamo (シダマ > カラモ > ブラ )
精製所 : Karamo Washing Station ( カラモ・ウォッシングステーション )
生産者: 約380名の小規模生産者
平均的な農園のサイズ: 2ha
品種 : Heirloom
精製方法 : Natural
標高 : 1800 -2200 m.a.s.l
収穫時期 : 2023年10〜12月



エチオピアの産地での買い付けは2020年に始まり、今年で5回目を迎えました。
今回初めて、シダモ地域からナチュラル精製のコーヒーを購入しました。この精製方法特有の強い果実味と適度なボディ感が、ウォッシュド処理のコーヒーとは異なる個性を引き出しています。

味わいの特徴として、新鮮なブルーベリーやみかんの果実味、紫の花を思わせる華やかな香り、そして余韻にはミルクチョコレートの香りが続きます。果実味は豊かですが、酸味は丸みがあり、優しい印象です。

カラモ村は、エチオピアの有名なコーヒー産地であるシダマ地域に位置しています。この地域は多くの受賞歴のあるコーヒーの産地として知られています。カラモ村はシダマ地域内のブラ・ウォレダにあり、非常に高い標高に位置しています。この高い標高のため、収穫期が他の地域より遅く、チェリー(コーヒーの実)がゆっくりと成熟することで、複雑な味わいが生まれます。

約350の小規模農家がコーヒーステーションにチェリーを納入しており、これらの農家の平均的な規模は2.5ヘクタールほどです。農家は自身の農園の場所に応じて、コレクションポイントかステーションを選び、チェリーを直接販売します。納入時には追加の選別が行われ、完熟したチェリーの量に応じて支払いのための記録が行われます。

選別後、均一な熟度に揃えられたチェリーは乾燥台に運ばれます。ここでは腐敗や過剰な発酵を防ぐため、一定の間隔で手作業でかき混ぜられます。収穫期のピーク時には毎日のようにチェリーが届くため、乾燥度合いに応じて異なるベッドに移動させます。水分値が11%程度になったチェリーは集められ、ドライミルへ輸送されます。ここでパーチメント(果肉)が残った状態で保管され、買い手が決まった段階でミル処理され、生豆となって輸出されます。

 

エチオピアからの輸出を担うSNAP TRADINGというエージェントのドライミルを、過去2年間で2度訪問しました。通常、ドライミルは粉塵や騒音が激しいものですが、彼らの作業場は非常に清潔に保たれており、品質向上のための設備投資も積極的に行われているという印象を受けました。

各部門にはマネージャーが配置されており、今回も昨年に引き続き、選別部門の責任者であるバハール氏が案内してくれました。高品質のコーヒーを生産するには、栽培から収穫、精製まで一貫した管理が必要です。バハール氏の熱心な説明から、このチームが高品質な製品を生み出そうとする姿勢が感じられました。



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