Flavor Profile :
Raisin, Apple, Light, Brown sugar.
レーズンの風味とりんごの果実味。軽やかな口当たりとブラウンシュガーのような甘い余韻。
生産者 : Small Producers(アンティグア小規模模生産者連合)
農園: Hunapu ( ウナプ )
産地 : Sacatepéquez. > Antigua Guatemala ( サカテペケス県 >アンティグア・グアテマラ )
生産国: Guatemala ( グアテマラ )
品種: Bourbon ( ブルボン )
精製方法: Fully Washed ( フーリーウォッシュド )
標高: 1500 - 1900masl
収穫時期 / Harvest : 2023
爽やかで軽めの果実の印象と、それを支える甘みが特徴的なバランスの良い味わです。果実味はりんごのように歯切れがよく、レーズンを齧った時のようなほのかな甘みと酸味が感じられます。優しい甘さに支えられた軽い質感と、クリーンな液体は日常的に親しみやすいコーヒーだと思います。
「Hunapu(ウナプ)」は、グアテマラの先住民族言語の1つである「キチェ語」で「山の花」という意味を持ち、アンティグア市近くに位置するアグア火山の先住民族名でもあります。火山のふもとには、収穫されたチェリーからドライパーチメントになるまでの精製を行うウェットミル・ドライミル「ベジャ・ビスタ」があります。べジャ・ビスタのようなコーヒーの精製施設をスペイン語では「ベネフィシオ」と呼びます。ウナプはアグア火山に連なる斜面に小さな区画を持ち、500の小規模生産者たちが栽培するコーヒーが集められロットが作られます。このエリアでは伝統的なブルボンの他、カトゥーラ、カトゥアイ等が栽培されています。
グアテマラにおけるコーヒーの歴史は、1700年代に遡ります。はじめはイエズス会の司祭によって庭木として持ち込まれ、外国人の間でも飲まれていましたが、商業的に栽培されるようになったのは1850年代に入ってからのようです。1888年のパリ万博、1915年のサンフランシスコ万博で「世界一のコーヒー」と評価され、グアテマラ全国コーヒー協会(Anacafé)が設立されるなど、国際的に高く評価されるようになりました。
1960年に設立されたグアテマラ全国コーヒー協会(Anacafé)は、コーヒー生産者に技術支援や教育を提供しています。これにより、生産者たちはコーヒーの栽培方法や品質向上のためのノウハウを学ぶことができます。また、土壌、水、葉の分析によって、生産者が適切な栄養と肥料を摂取できるよう支援したり、生産者が提出したサンプルのフィードバックを提供する官能分析など、普及サービスも提供しています。
グアテマラで生産されるほぼ全てのコーヒーがアラビカ種です。
コーヒーの生産量は世界でも10位以内に位置するほどですが、約10年前と比較すると減産傾向にあります。
グアテマラのコーヒーはその品質により世界的に認められており、8つの生産地域を特徴づける”原産地表示制度”を世界で初めて設立した国としても知られています。スペシャルティーコーヒー生産の先駆者として名高いグアテマラでは、2018年にコーヒー生産が政府指定の”無形文化財”として認定されました。