Flavor Profile :
Tropical fruits, Cherry, Candy, Cane sugar.
トロピカルフルーツやチェリーの果実味。キャンディの甘さときび砂糖の余韻。
生産国: Honduras ( ホンジュラス )
生産者 : Antonio Dominguez( アントニオ・ドミンゲス )
農園: Las Moras ( ラス・モラス )
産地 : Intibuca > Pozo Negro ( インティブカ > ポッソ・ネグロ )
品種: Catuai ( カトゥアイ )
精製方法: Fully Washed ( フリーウォッシュド )
標高: 1650masl
収穫時期: 2023
アントニオ・ドミンゲスは、コーヒー生産者の二代目として育ちました。
幼少期から父の農場にあるコーヒー畑で手伝いをしながら、コーヒー生産に親しんできました。2006年、アメリカでの労働で貯めた資金を元に自身の土地を購入し、コーヒー生産を開始しました。
ドミンゲス氏の農園、ラス・モラス農園はマサグアナ地区の中心部ポッソネグロ区に位置しています。美しい景観を誇る山々に囲まれたこの農園は、野生の動植物と共生する観光地のような美しさを持っています。コーヒーの他に野菜なども育てており、家庭菜園的な印象も漂うモラス農園は、マイクロロットらしい小規模な取り組みを行っています。収穫時期には5名ほどのピッカーを雇うのみで、外部に頼り切らない家族中心の密な農園運営を行っています。
当初はコモディティコーヒーを生産していましたが、2010年にスペシャルティコーヒーの栽培に転向しました。ただし、販売価格は従来の価格とあまり変わりませんでした。2014年頃、元IHCAFEの研究室長であり現在は輸出業者を営むロニー・ガメス氏との出会いを通じて、自身のコーヒーの真の可能性に気づいたドミンゲスは、カップ・オブ・エクセレンス(COE)への参加を決意しました。
初参加の年に4位という好成績を収め、この経験が刺激となり、その後もCOEへの参加を継続しています。ドミンゲス氏にとって、COEは自身のコーヒーに注ぎ込んだ努力が報われる誇らしい機会となっています。彼は、COEが生産者に提供する機会が、自身の農園とそこで生産されるコーヒーの安定につながると確信しています。
この成功により、ドミンゲスは農具や設備の改善、そして自身と家族の生活環境の向上など、農園のさまざまな側面を改善することができると期待しています。彼の物語は、努力と忍耐が報われる典型的な例であり、コーヒー業界における小規模生産者の可能性を示しています。