AA KANGOCHO / KENYA

7月 06, 2023

AA カンゴチョ / ケニア

Flavor Profile :
ブラックカラントやストーンフルーツの果実味。ジャムのような甘さと質感。
Black Currant, Stone Fruits, Jammy.

生産国: Kenya ( ケニア )
精製所 : Kangocho Factory ( カンゴチョ・ファクトリー )
協同組合 : Gikanda Farmers Cooperative Society ( ギカンダ・ファーマーズコーポレーティブソサエティ )
生産者: 132 members
産地 : Nyeri ( ニエリ群 ) > Karatina ( カラティナ )
品種 : SL28, SL34, Ruiru 11 and Batian
精製方法 : Washed
標高 : 1600 - 1800ml
収穫時期 : 2022
・Farmers Cooperative SocietyはFCSと表記します。

AA Kangochoは、濃厚なブラックカラントやストーンフルーツの果実味、ジャムのような質感と濃縮された果実の甘さを感じる、ケニアらしさが溢れる素晴らしいコーヒーです。

このコーヒーはGikanda FCSが運営するKangochoファクトリーに集められたチェリーを精製して作られたLotです。カンゴチョファクトリーは、ケニアのニエリ群にあるカラティナ町の近くに位置しています。ニエリで作られるコーヒーはケニアの中でも高品質なコーヒーとして特に知名度が高く、取引されるコーヒーの価格も高いことから、間違いなくケニアの中でも最高品質のコーヒーを生産する地域の一つと言えます。

ファクトリーの名前である"カンゴチョ"という言葉は、キクユ語で「角のある場所」という意味です。これは、低い地点から丘の高い地点までの通り道に大きな曲がり角や段差があったため、住民たちがそれを角のある丘と名付けたことに由来します。

ニエリ地域はケニア山の麓に広がっており、豊富な有機物と高い保水能力を持つ深い肥沃な土壌に恵まれています。これらの土壌は良好な構造を持ち、コーヒーの木々に優れた排水と通気を提供します。気候も比較的涼しく、降雨量も豊富でコーヒーの栽培には完璧な条件が揃っています。

生産者がコレクションポイント（集荷場）に到着すると、通常は床（カバーの上）に袋を空け、未熟なチェリー、過熟なチェリー、CBD（菌類が原因で引き起こされる病気）に感染したチェリーを除去します。その後、ファクトリーの責任者がチェリーの重量を測定する前に品質を検査し、生産者は報酬の一部である前払い金を受け取ります。各生産者からの納品情報が記録され、前払金額の領収書が発行されます。これが、コーヒーが売れた後に支払いを受ける権利の証明となります。

チェリーは計量された後、パルパー（チェリーから果肉を除去するための機械）の上にあるメインのチェリーホッパーに入れられます。パルパーを起動すると、チェリーは重力によって機械に移動します。マシンを通して、チェリーは果肉を除去されたパーチメントとして水とともにディスクから流れ出ます。

パーチメントは水の中で密度ごとに分離することができます。最も高密度の豆は沈み、P1（パーチメント1）として発酵タンクに送られます。半密度の豆はP2として別の発酵タンクに送られます。浮遊物であるP3は低品質と見なされ、通常はそのままドライイングテーブルに送られます。

その後、P1のコーヒーは塗装されたコンクリートタンクでドライファーメンテーション（水を使わずに発酵）されます。通常、18〜24時間発酵させます。多くのファクトリーでは、6〜8時間ごとに水を加えてパーチメントをかき混ぜ洗浄し、再び水を切ります。

タンクでの発酵後、コーヒーはヘシアンメッシュマットで1日かけてスキンドライされます。これはパーチメントの表面の水分を素早く取り除くためです。その後、1日後にコーヒーは伝統的なドライイングテーブルに移され、通常は金網の上に麻の布や遮光ネットを敷いてコーヒーを乾燥させます。

日中の最も暑い時間帯、午後12時から2時の間と夜間は、コーヒーにビニールをかぶせる必要があります。ドライイングは、天候や降雨量によって12日から20日ほどかけて行われ、コーヒーの水分含量が目標の11〜12％になるまで続けられます。ドライイングが完了すると、コーヒーの種皮とパーチメントを取り除くためにハスキングと呼ばれる工程が行われます。