CAPADOCIA / BRAZIL

CAPADOCIA / BRAZIL

7月 14, 2023

カッパドーシア / ブラジル



生産国: Brazil ( ブラジル )
生産者 : Augusto Borges Ferreira ( アウグスト・ボルジス・フェヘイラ )
農園 : Capadocia (カッパドーシア )
地域  : Sul de Minas (スウ・ジ・ミナス)> Sao Goncalo do Sapucai(サン・ゴンサーロ・ド・サプカイー)
標高: 1300masl
収穫時期 : 2022


<フィルターロースト>
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Flavor Profile:
トロピカルフルーツ、キャラメリゼしたクルミ、クリーミーな口当たり。
Tropical fruits, Caramelized walnut, Creamy mouthfeel.

品種:  Catuai (カツアイ) 、 Mundo Novo (ムンド ノーヴォ)
精製方法: Extended Fermentation Natural (エクステンデッド ファーメンテーション ナチュラル)

<エスプレッソロースト>
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Flavor Profile:
ドライプルーンの果実味、オレンジの香り、クルミの風味。
Dried prune, Orange, Walnut.

品種:Catucai (カツカイ)
精製方法:Natural (ナチュラル)

 

2018年にカッパドーシア農園を訪問した後、2021年からは毎年彼らのコーヒーを買い付けています 。

*2018年オリジントリップ - ブラジル - の記事はこちら

アウグストと彼の妻パトリシアが作るコーヒーは強烈な果実味こそないものの、ブラジルのコーヒーに対する一般的なイメージを覆すには十分な強い果実味を持つコーヒーです。

私たちは毎年エスプレッソローストとフィルターロースト用の両方のコーヒー豆を彼らの農園から買い付けていますが、そのどちらからも彼の作るコーヒーの品質の高さを感じていただけると思います。


アウグストはコーヒー生産者の4世代の家族に生まれ育ち、コーヒーの木々の中で育ちました。彼自身が品質の高いコーヒーの生産に専念したのは2008年のことでした。妻のパトリシア・フェルナンダ・シルベイラもコーヒー農園を営む家系の出身の若者です。彼らは共通してコーヒー栽培における品質向上に対する高い志を持ち、向上心によって強い絆で結ばれたファミリーのようです。

農園はCapadociaと呼ばれ、ミナスジェライス州南部に位置しています。スウ・ジ・ミナスはブラジルで非常に認知度のたかいコーヒー生産地域であり、ブラジルの生産量の約30%を占めています。スウ・ジ・ミナス地域の山岳地帯はコーヒー生産に理想的であり、肥沃な土壌に加えて気温は22〜24度の間で安定しています。Augustoはチェリーの熟成が優れた品質のコーヒーを生産する上で重要な要素だと考えています。


ブラジルは世界最大のコーヒー生産国です。
他の生産地のコーヒーと比較すると、低価格ながらも安定した品質を維持しており、多くの方がミルクチョコレートやナッツを思わせる落ち着いた風味をイメージするのではないでしょうか。
果実味が穏やかな従来のプロファイル(風味)は、昨今の市場において高い価格で取引されることはありません。そのためブラジルのコーヒーはスペシャルティコーヒーの中でも比較的低価格帯で取引されることが多く、生産者は品質向上や新しい取り組みに投資する資金を得づらい状況にあります。つまり、より高価なコーヒー市場が確保されない限り、生産者は品質に投資することができないのです。

ブラジルの生産コストは市場の価格に比べて高く、生産者はコストを最小限に抑えるよう生産管理をしなければなりません。中でも人件費は生産コストの大部分を占めるため、ブラジルの農園では一般的に機械による大規模収穫が用いられます。一方、アウグストの農園ではチェリーは全て手作業で収穫されます。チェリーを手作業で収穫するコストは機械による収穫の平均3倍のコストがかかりますが、出来上がるコーヒーの品質の差は歴然としています。

彼が信じる『ブラジルのコーヒーはスペシャルティグレードを目指すべきである』という信念を彼のコーヒーからも強く感じることができると思います。





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