Yonal Fernandez / Peru

Yonal Fernandez / Peru

3月 31, 2025

ヨナル・フェルナンデス / ペルー

Flavor profile:
Kumquat, Pineapple, Raspberry, Jammy.
金柑やパイナップル、ラズベリーのような複雑な風味と果実味、ジャムのような質感と甘さ。
生産国: Peru (ペルー )
生産者 : Yonal Fernandez ( ヨナル・フェルナンデス)
農園: La Mandarina (ラ・マンダリーナ)
産地 : Cajamarca > Jaén > Colasay
品種: Bourbon
精製方法: Washed ( ウォッシュト )
標高: 1,710 - 1,800 masl
農園面積 : 1.5ha
収穫時期: 2024
ヨナル・フェルナンデスは両親・兄弟・従兄弟とコーヒーを生産している小規模農家です。彼の農園は、ペルーのハエン県コラサイ地区に位置するベンセドール村、標高1750メートル以上の高地にあります。コーヒー栽培面積は3ヘクタールで、ぺルーの農園の中では、中規模の農園といえます。
栽培している品種は土着のブルボンで、単一品種としてはこの辺りでは一般的なものです。
コラサイ地区の農家のほとんどがブルボン種を100%近く植えているそうですが、生産者はカティモール以外のほとんどの品種をブルボンまたはコスタリカと呼んでいるそうです。

農園は家族経営ですが、収穫期にはピッカーの手を借りて収穫を行います。コーヒーチェリーが熟す、収穫に最適なタイミングで作業を行うには、家族以外にも多くの人手が必要なためです。

収穫期には、チェリーは朝早くに手作業で摘まれ、収穫後すぐに水の中で浮遊させます。過熟や欠陥のあるチェリーは密度が低く軽いため水面に浮き上がってきます。この段階で品質の低いものを除去します。
翌日の早朝に、生産者は機械式のデパルパーを用いて果皮と果肉をパーチメントから取り除きます。その後、袋や小さなタンクで約24時間かけて発酵させミューシレージを分解・除去します。ペルーではほとんどの生産者が、収穫から果肉除去、発酵、そして乾燥までの全工程を所有する農園内で行います。
フェルナンデス一家も農園内にあるベネフィシオで、小型のパルパーや木製タンク、またはコンクリート製の発酵タンクを使用して精製作業を行っています。

小規模生産者は通常最低限の精製設備しか持っていないため、コーヒーを乾燥させる際にアフリカンベッドを使用する生産者は稀です。
多くの生産者が日陰の場所で地面にビニールシートを敷いて地面で乾燥させるか、ポリプロピレン製の小さなテントを使って乾燥させます。
およそ12〜25日かけて、水分値が9〜11%になるまで乾燥させます。
恵まれた設備がなくとも、正確で丁寧な精製が行われればコーヒーは本来持つ高いポテンシャルを発揮します。 

私たちは昨年フェルナンデス一家の農園を、ヨナルの妹であるメルシーと訪問しました。コーヒーツリーが植えられている土地は、勾配が激しく、上り下りをするのが非常に難しい場所でした。収穫期にこの斜面で作業することを想像すると、非常にタフな作業であることが想像できます。
素晴らしいコーヒーの裏側にはフェルナンデス一家の多大な努力が感じられます。




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