4月 15, 2021
エチオピアの経済にとってコーヒーは、最も重要な輸出農作物であるため、取引される全てのコーヒーは政府の厳しい管理下に置かれ、政府機関であるECX(Ethiopia Coffee Exchange)を通しての取引以外は認められていませんでした。
このECXの検査機関による等級分け方法は主に、コーヒーの品質基準による等級分け(Grade 1や2など)と、イルガチェフェやグジなどの産地ごとの等級分けが行われてきました。
この産地別の等級分けは、コーヒーが収穫されるエリアならではの風味が表現される一方、実際には他のものと混ぜられる事もあり、さらにECXは細かい産地の情報は開示しない姿勢のため、長い間エチオピアでは完全なるトレーサビリティ(産地と生産者の詳細情報の追跡)は不可能でした。
しかし、コーヒー産業が自由化された2017年を機に、ECXの役割が及ぶ範囲が少なくなってきました。現在もほとんどのコーヒーはECXを通して等級分けされ、取引されていることは変わりませんが、一番重要であったコーヒー生豆の詳細情報をエクスポーターが手に入れることができる様になり、トレーサビリティが格段に向上しました。
私たちは2014年から、最上級のグレードをエチオピアから買い続けていますが、トレーサビリティの向上とともに、コーヒーの質が毎年上がっていく事を実感しています。
今年は初めてエチオピアに行くことができず、買い付けを日本から行いましたが、納得のいく生豆を今年も購入することができました。
4月15日現在、今年の買い付けたコーヒーが袋に詰められる作業が行われています。
バッグにもフグレンのアジサシのマークが入っています。
月末にはエチオピアの隣国の港、ジブチから日本に向けてコンテナが出発し、6月下旬には到着する予定となります。
今年のエチオピアにも是非期待してください。
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