AA GITHEMBE / KENYA

AA GITHEMBE / KENYA

8月 31, 2023

AA ギセンブ / ケニア

Flavor Profile :
レッドカラントやグレープフルーツの果実味、ルバーブジャムのような風味とジューシーな飲み口。
Red currant, Grapefruits, Rhubarb jam, Juicy.

生産国:Kenya ( ケニア )
精製所:Githembe (ギセンブ)
生産者組合:Thiririka *Farmers Cooperatibe Society (サーイリカ生産者組合)
生産者:約1500の小規模農家
産地:Kiambu (キアンブ)
品種:SL- 28, SL-34, Ruiru 11, Batian
精製方法:Washed
標高:1600 - 1800ml
収穫時期:2022-2023
*文中はFCSと表記します。


今年の2月にケニアへと飛び、現地での買い付けとコーヒーが生産される現場の視察を行ってきました。
AA Githembeはこの時に数百カッピングをしたコーヒーの中でも、一段とケニアらしいジューシーな果実味を感じた素晴らしいコーヒーです。
レッドカラントやルバーブのようなケニアらしい風味に、グレープフルーツを齧ったようなみずみずしさをお楽しみください。

 


このコーヒーはキアンブ群という首都ナイロビのすぐ北に広がるコーヒー産地にある、ギセンブコーヒーファクトリー(以下ギセンブ)で精製されています。
ギセンブは、サーイリカFCSが運営するファクトリーのうちの一つで、組合には他にキガンジョとンドゥンドゥというファクトリーがあります。この地域ではチェリーの盗難被害が増えており、FCS内で生産されるコーヒーを一つの場所で管理するために、ギセンブで精製されたコーヒーはキガンジョに移されて乾燥工程が行われます。3つのファクトリーを運営するサーイリカFCSは、この地域の主要水源であるサーイリカ川にちなんでその名を付けられました。

FCSにはコーヒーを栽培する小規模農家や組合を運営するボードメンバー、ファクトリーのマネージャーやスタッフなども含め約2,400人のメンバーが登録されており、現在はそのうち約1,500人が活動しています。
メンバーはすべて、ケニアのCRI(コーヒー研究所)から認定されたコーヒーの種子を使用して栽培を行っています。FCS運営の一環として、貢献する小規模農家メンバーに農学的なトレーニングと資材を提供しています。コーヒーの木をどのようにしていつ刈るかや肥料の使用方法へのアドバイスなどが提供されています。


ケニアは2つの収穫期があり、メインクロップは10月から12月にかけて収穫され、フライクロップは5月から7月にかけて収穫されます。私たちはいつもメインクロップから買い付けを行っています。
メインクロップの場合、花が2月から3月にかけて咲き、コーヒー豆は翌年の1月から4月にかけて購入可能になります。私たちがケニアを訪れた2月下旬は、メインクロップの収穫や精製を終えた買い付けのハイシーズンでした。

 



農家は熟したチェリーを全て手作業で収穫し、ファクトリーに持ち込みます。
到着時、選別のための小屋でシートの上にチェリーを広げ、さらに手作業で適正に熟したチェリーとそうでないチェリーをファクトリーの基準に合わせて選別します。ファクトリーには受付係のようなスタッフがいて、正しく選別が行われているかを確認するために立ち会います。

熟したチェリーだけが選別され、パルパーと呼ばれるマシーンに投入されます。このマシーンはパーチメントを覆う果皮を取り除くための機械です。マシーンを通過したコーヒー豆は、パーチメントという豆を保護する殻に覆われた状態になります。

この時点で、パーチメントは「ミューシレージ」と呼ばれる、自然由来の糖分とアルコールで構成された粘着性のある液体で覆われています。このミューシレージがコーヒーの甘さや酸味、総合的な風味に大きな影響を与えています。
ミューシレージに包まれたパーチメントは、発酵タンクに入れられ、16〜24時間かけてじっくりと発酵されます。ここで使用されるタンクは水を入れていないもので、発酵はチェリーや環境中の微生物がミューシレージを分解することによって行われます。
発酵によってミューシレージが分解されると、サーイリカ川から引いた綺麗な水が張られた別のタンクにパーチメントを移し16~18時間ほど漬けます。

 


乾燥の準備が整ったら、スキンドライベッドというメッシュが張られたベッドに移して、6時間〜場合によっては一日かけて規定の水分値まで乾燥させます。
前の工程で洗ったばかりなので、パーチメントは50%くらいの水分を含んでいます。このベッドでは20%程度になるまで乾燥させます。

規定の水分値まで乾燥したら、今度は、アフリカンベッドと呼ばれる高床式の乾燥台に運ばれ、最大21日間ほどかけてゆっくりと乾燥させます。アフリカンベッドに広げられたコーヒーは、日中の日差しが強い時間帯と夜間はビニールシートをかけて保護されます。

 






YouTubeにてテイスティング動画を公開中🎬


商品ページ👇
AA Githembe / Kenya🇰🇪



1daa9fafdd6fbcb57f24d49085372363cc289be6051412ecf30c1c17e7010413