FUGLEN COFFEE ROASTERS 3周年とこれから

FUGLEN COFFEE ROASTERS 3周年とこれから

10月 16, 2017

2014年8月30日のオープニングから、今回で3周年を迎えることができました。
去る、9月10日はすべてのコーヒー好きの方、FUGLEN TOKYOのお客様、FUGLEN COFFEE ROASTERSのパートナーの方々への感謝を込めて、3周年のお祝いを神南の焙煎所で開催しました。
3種類のコーヒーテイスティングと、ローストデモンストレーションというシンプルにコーヒーを楽しむ内容です。
また、この日はロースターカフェのお披露目もかねることになりました。
今までは焙煎だけで使っていたスペースにカウンターを設置し、コーヒーの提供をすることができるようになりました。

今回のニュースレターでは代表の小島をはじめとしたメンバーから、これまでを振り返り、これからの目標をお伝えしたいと思います。

 

3周年を迎えて、これから向かうべき場所。

 1年目、まずはノルウェーのオスロの先輩たちに、認めてもらえるコーヒーをローストできるようになることが目標でした。
つまり、スタート地点から世界でもトップレベルのコーヒーを焙煎しなければなりませんでした。
そんな高い目標に向かえたのは何より、オスロのコーヒーの先駆者たちが、何もかも隠さず共有してくれたからです。
彼らは他の人の入れない社内カッピングに自由に参加させてくれたり、どの焙煎が良くてどこが良くないのか教えてくれました。
私たちが焙煎したコーヒー豆を彼らに送り、改善点とアドバイスをもらう日々が続き、そのおかげで理想的な焙煎方法を見つけることができました。

そして2年目、コーヒーの生産国を訪れるようになりました。
コーヒーが作られる現場を体験し、そこで得た臨場感を日本に持ち帰り、コーヒーの焙煎に臨みました。
産地を訪問した後に気づいたこと、それは産地を訪れればより美味しいコーヒーが作れるようになる事とは違うという事。
美味しいコーヒーを作る条件を4つ挙げるとすれば、素材選び、焙煎、抽出、提供方法が大事な要素になります。
そのいずれも生産国を訪れることなく、日本国内で完了できることです。
では、コーヒーの栽培、生産について知識のある人の方が、美味しいコーヒーを作れるのか?作れないのか?
そういうことではなく、コーヒーの栽培、生産はまったく違う次元の仕事だと思っているからです。
これはホンジュラスのある生産者から聞いた話ですが、コーヒーという農作物の生産、特に私たちが仕入れている最高品質の素材は、365日、管理を徹底していないと作る事が出来ないそうです。
産地を訪れる目的は、このような信頼の置ける生産者に出会い、パートナーとして一緒に美味しいコーヒーを作っていくためです。

3年目は引き続き産地を訪れ、できるだけ直接会った生産者のコーヒーを購入する予定を立て、そしてこの秋冬にそのコーヒーが到着します。

私たちはなぜ、このコーヒーを皆さんに飲んで欲しいのか。
そのコーヒーができるまでの物語を、できる限り皆さんと共有していくことが、4年目の活動の中心になります。
そのために、このほど焙煎所を改装し、コーヒーを提供するカウンターを作りました。

カフェというよりはテイスティングルームのような役割を持つスペースなので、よりわかりやすく、私たちのコーヒーをお楽しみいただけると思います。
まだまだ、コーヒーの生産国については学ぶことだらけですが、4年目も引き続き生産者に会いに行き、信頼できるコーヒーを皆さんにお届けしていきたいと思います。

小島賢治

こんにちは、セールスを担当している矢崎です。
コーヒーロースターやバリスタという職人的なイメージの強い世界で「セールス」という部門は馴染みづらいように感じますが、この仕事を通じて、個性豊かなコーヒーをもっと皆さんの身近な存在になるように環境を整備する担当だと思って取り組んでいます。

コーヒーに興味があるけどきっかけがなかったり、近くにお店がないから経験ができない方はまだまだたくさんいると思っています。
FUGLENとして全国にお店を展開することはすぐには難しいですが、カフェやレストランで私たちのコーヒーを提供して頂くことで少しでも距離を縮められたらと思い、パートナーの方々と一緒に試行錯誤しながら前進してきました。

そういう意味で、これまでの3年間は気軽に飲みにいける場所を増やすというのが一番の取り組みでした。
質は変えずに、もっと広く多くの場所で楽しんで欲しいです。

4年目もかわらずにパートナーと協力して各地でライトローストのコーヒーを楽しんでもらえるよう取り組みます。
あとは、東京以外でもPOP UPの機会を増やしたいです。
もちろん、ただコーヒーを提供するだけじゃなく、コーヒーのキャラクターや生産背景などのストーリーも合わせて紹介しながら、コーヒーがより身近な存在になるようにできればと思います。

矢崎智也

野菜やフルーツのようにコーヒーにも色々な産地や様々な品種・生産方法があります。
それぞれのコーヒーがもつ個性やバックグラウンドをみなさんが知る事で、コーヒーも当たり前に「好きなものを選んで飲む」ようになったらいいなと思っています。そういった意味でコーヒーが身近になればいいなと。

そんなコーヒーの個性をまっすぐ伝える事、とにかく「美味しい!」と自分自身が思えて、みなさんにも同じように感じてもらえるコーヒーをお届けする事を目指してやってきました。
皆さんをコーヒーの世界にグッ!と引き込むにはやっぱり美味しい事が大事です。

ここまでが今までの3年間。
そしてこれから。

どんな美味しいものにもその美味しさには理由があるはずです。
どうしてこのコーヒーが美味しいのか、誰がどうやってこのコーヒーを作ったのか。4年目はもっと生産者を知り、生産背景について学び、皆さんにお伝えしていこうと思っています。
また、皆さんと直接お会いする機会をもっと増やして、一緒にコーヒーを楽しみながら色んなお話ができたらと思っています。
ロースターカフェにてお待ちしています!

ロースト/ トレーニング担当 吉田友翔



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