ホセ・リベラ / ペルー
生産国:Peru ( ペルー)
生産者: Jose Enrique Rivera(ホセ・エンリケ・リベラ)
農園 : El Rejo ( エル・レホ )
産地:Cajamarca (カハマルカ) > Jaen (ハエン) > San Jose del Alto (サン・ホセ・デル・アルト)
品種:Marshell ( マーシェル)
精製方法:Washed
標高:1721 m a.s.l
収穫時期: 2024
ホセ・リベラ(みんなは彼のことをペペと呼びます)は、ペルー北部カハマルカ地域のハエンを拠点に活動するコーヒー生産者兼エクスポーターです。彼と妻のマリアグラシアが運営するOrigin Coffee Lab(OCL)は、ペルーで最高品質のスペシャルティコーヒーの調達と輸出を行うエクスポーターとして知られています。
ペルーは元々オーガニック認証をはじめとする認証コーヒーを数多く生産してきました。コーヒー生産量は2014年時点で世界20位でしたが、2023年時点では8位にまで成長しています。しかし、生産・流通量の増加とは裏腹に、国内のサプライチェーンは透明性に欠け、多くの高品質なコーヒーがコモディティや認証コーヒー用の大きなロットに混ぜられて出荷されてきました。現在、この課題は国内の生産者、エクスポーター、その他の企業の多大な努力によって改善されつつあり、OCLもその一例です。
ペペの最も重要な役割は、自分たちが栽培するコーヒーの価値を知らない農家にその価値を教え、長期的で持続可能な利益をもたらすより良いコーヒーの生産を奨励することです。生産者の利益率向上と包括的な農業研修(持続可能なプロセスとビジネスモデルの両方)に注力し、彼は自身が育ったコーヒーコミュニティを支援し、産業に永続的な変化をもたらそうとしています。
生産者が持続的にコーヒー生産を行っていくには、正しい形での市場への参加が不可欠だと話すペペ。実際に彼のところには、どんな品種を植えたらいいか尋ねてくる生産者も少なくないようですが、彼は品種による手間のかかり方から1haあたりの収穫量とコストを割り出して伝えるそうです。作業内容をしっかりと決めて、コストに対してのprofitが出るように管理することで、生産者が自身の労働にしっかりと対価を受け取れるように変えていこうとしています。
エル・レホ農園は、サン・ホセ・デル・アルトに位置する1ヘクタールの農園で標高1750〜1800メートルに位置しています。ここは、ぺぺが輸出業者として地域のコーヒー生産者に働きかける傍ら、持続可能なコーヒー生産のモデルをより深く理解するために始めたプロジェクトです。彼はLa Palestinaというコミッテ(コーポレーティブよりも小規模なためそう呼んでいるそう)に参加し、この土地で計18人の生産者とそれぞれの農園で栽培や精製に取り組んでいます。El Rejoでは主にブルボン種を栽培し、バナナの木も植えられています。ブルボンの他に、マーシェルやSL9、エチオピア品種なども実験的に栽培しています。
FUGLENは2020年に初めてOCLからコーヒーを購入し、その後様々なコーヒーイベントでぺぺとマリアグラシアに会いました。東京のチームは2024年秋にペルーで初めて彼らを訪問しました。