Flavor profile:
リンゴやプルーンの果実味とアーモンドのような甘さ。柔らかい口当たり。
Apple, Prune, Almond, Soft mouthfeel.
生産国: ホンジュラス (Honduras)
地域: Marcala (マルカラ) > La Paz (ラパス) > Chinacla (チナクラ)
生産者: Marysabel Caballero & Moises Herrera (マリザベル・キャバレロとモイセス・エレラ)
農園: El Pantanal (エル・パンタナル)
品種: Catuai (カツアイ)
精製方法: Washed (ウォッシュト)
標高: 1550 masl
収穫: 2023
Fuglenでお馴染みの、マリザベルとモイセス夫妻が手掛けるコーヒーは、栽培から収穫、そして精製までが丁寧に管理され行われています。その結果、コーヒーには鮮やかな果実味が感じられます。加えて、彼らのコーヒーはクリーンで飽きのこないバランスの良さが特徴的です。
りんごやプルーンを思わせるキュッとした果実味が広がり、その後にアーモンドの優しい甘さが続きます。穏やかなトーンで、口当たりは柔らかいコーヒーです。
マリザベルとモイセス夫妻のコーヒーを取り扱うようになったのは2017年のことです。
その前年には登戸に移る前の焙煎所にも立ち寄ってくれて、私たちは当時まだ彼らのコーヒーの取り扱いがない状態でしたが、2017年には農園の視察も快く受け入れてくれました。
El Pantanalという区画のコーヒーは、2017年以来毎年取り扱ってきましたが、2021年と2022年は他の区画からのコーヒーを買い付けたため、取り扱いがありませんでした。しかし、約2年ぶりに再び取り扱うことになり、それは私たちにとってはどこか懐かしい味わいが戻ってきたような感じがします。もちろん、その品質は言うまでもなく高いものです。
「Pantanal」は湿地を意味し、特に冬になると水がたまりぬかるむことがありました。最初はコーヒーの栽培には向かない土地と考えられていましたが、現在では素晴らしいコーヒーが栽培されています。
キャバレロファミリーは農園の環境に配慮し、持続的に健康的な農園を維持するために積極的な取り組みを行っています。特に農園の土壌の健康状態に焦点を当て、コーヒーが育つ環境を整えています。肥料としては、牛や鳥の糞、そしてコーヒーの果肉(Pulp)を混ぜて作ったオーガニックの堆肥を主に使用し、さらにミネラル成分の堆肥も取り入れています。
コーヒーを栽培する環境が向上することで、コーヒーそのものの品質も向上しています。
コーヒーの栽培環境も良好ですが、ウェットミル(精製施設)でのプロセスも改善を続けています。
以前は発酵工程後に、エチオピアなどでよく見られるウォッシングチャネルでパーチメントを洗いながら、さらに重さにより豆を選別していました。現在はこの方法を使用せず、写真のマシンによりパーチメントの洗浄をしています。これにより、かなり多くの水を節約することが出来るようになりました。
コーヒーの精製において、そのプロセスに使用する排水は周辺の環境を汚染してしまうので、そのまま流さずに、段階的にろ過してから排水しなければなりません。どれほどの農園が排水に関して、徹底した対応をしているかはわかりませんが、ここでは排水をできるだけ出さないことに努力し、排水のろ過も徹底しています。
では、重さによる選別をしない場合、フローター(未熟な軽い豆)の除去はどうするのか?
さらに二つの工程を入れることによって、可能にしています。
このマシンで、重さによる選別を行い、
さらにこの日本製のマシンで、色による識別を行います。
これらは機械の投資費用も莫大で、工程そのものの時間がかかりますが、より的確に選別ができ、さらに多くの排水のカットオフにも繋がりますので、これこそおいしいコーヒーと、環境負荷を軽減する理想的な投資と言えます。そしてその投資資金は、このコーヒーを飲むことに支払われたお金から来ています。
YouTubeにてテイスティング動画を公開中🎬
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Caballero / Honduras 🇭🇳