生産国:Ethiopia(エチオピア)
精製所: Bona Zuria washing station(ボナ・ズリア セダカ ウォッシングステーション)
生産者 : Smallholder farmers(周辺の小規模農家)
産地:Sidamo > Bensa > Bona Zuria > Sedaka(シダモ > ベンサ > ボナ・ズリア > セダカ)
品種:Heirloom(エアルーム)
精製方法:Washed
標高:1860~1990 m a.s.l
収穫時期: 2024-2025
ボナズリア・ウォッシングステーションは、シダモ・ベンサの標高1900-2000mに位置するトラコン社所有の施設で、2008年に取得されました。リノベーションを重ねながら高品質なコーヒー生産を目指して建てられたこのステーションでは、責任者のケベデ氏を中心に15名の従業員が働いています。彼らはウォッシュド、ナチュラル、ハニー、アナエロビックなど多様な生産処理方法を実践し、検証を続けています。若い樹齢の木々と優れた生産量、そしてシダモ地域特有の微気候がもたらす独特の風味が、このステーションの強みとなっています。
収穫期には自社農地だけでなく周辺の小規模農家からもチェリーが集められます。納入されたチェリーは再選別され、フローターが除去された後、パルピングマシンでウェットパーチメントに加工されます。その後、発酵工程と水路での水洗処理を経て、アフリカンベッドへと運ばれます。伝統的なプロセスを基本としながらも、使用する水の水質に厳格な基準を設け、清潔な水を貯蔵して利用できるシステムを構築しています。発酵時間の管理や乾燥後の水分値、水分活性値の測定など、常に最善の方法を追求することで、安定した高品質なコーヒー生産を実現しています。
小高い丘に囲まれたこのウォッシングステーションには冷涼な山風が吹き込み、この自然の恵みを活用して約2週間かけてウォッシュドコーヒーの乾燥が行われます。農業用遮光シェードを備えた日陰干し用のアフリカンベッドのほか、通常のベッドでも日差しや気温に応じて簾を使い分けながら、ゆっくりと時間をかけて理想的な品質を追求しています。
トラコントレーディングはエチオピアの主要な輸出業者として、この国の最も重要な農作物であり外貨獲得源でもあるコーヒーに注力しています。ヨーロッパ、アメリカ、東洋、中東のスペシャルティコーヒー市場に向けて輸出を行い、国内では6つのウォッシングステーションを運営しています。特にイルガチェフェとリム地域には環境に配慮した施設を所有し、品質向上と認証取得を通じて持続可能な高品質コーヒー生産を推進しています。最高品質のコーヒーを提供してエチオピアのコーヒー業界を牽引し、国際的に認知される企業となることを目指すトラコントレーディングは、近年開催されるようになったエチオピアのカップ・オブ・エクセレンスでも受賞を果たし、スペシャルティコーヒーの新たな可能性に日々挑戦を続けています。