10月 01, 2020
Fuglen Coffee Roasters の小島です。
今年は全く無理ですが、通常であれば私はコーヒーの生産者に会うために、年に何度も海外に行きます。海外の特に生産国に行く場合は、必ず自分の抽出器具とグラインダー、コーヒー豆を持っていき、お湯さえあればどこでもコーヒーを作れるように装備していきます。
意外に思う方もいるかもしれませんが、いろいろな理由により、コーヒーの生産国であるにもかかわらず、そこで美味しいコーヒーが飲める確率はかなり低いためです。
しかし、やはりお湯以外の全てのコーヒー抽出装備を持っていくとなると、結構重さもスペースも取ってしまいますが、美味しいコーヒーがないと生きていけないので、他の荷物を減らしてでも持っていきます。
豆を挽くためのコマンダンテの重いグラインダー、エアロプレス、豆とお湯を計るスケール、そしてタンブラー。これさえあればどこに行ってもカフェと同じクオリティーのコーヒーが作れます。でもふと考えます。ドリップバッグってどうなんだろうと?
地球の裏側の山の中に行っても、必ず自分でコーヒーを1から作っていた自分にとって、ドリップバッグ は最後の最後の最終兵器でした。
でも何事もやってみなければわかりませんよね。
なので、早速作ってみようと思ったわけです。
まずはドリップバッグ のメーカーに連絡し、空のドリップバッグ を送ってもらいました。
それで抽出してみると、案外にやりやすく、これはイケるかもと思いました。
次に豆の挽き目をテストするため、メーカーの工場のグラインダーで、中挽きから細かい方へ5種類の挽き目でグラインドしてもらい、抽出のテストをしました。
その中で見つけた挽き目がとても美味しく、早く製品化して皆さんに飲んでもらいたいと思いました。
そしてとうとう完成したのが、2種類のドリップバッグ のコーヒーです。
Drip bag / Chelbesa Danche, Ethiopia
Drip bag / Aristides Guarnizo, Colombia
今回はエチオピアのチェルベッサ・ダンシェと、コロンビアのアリスティデス・グアルニゾで作りました。
エチオピアのチェルベッサは、ピーチやマスカットのような瑞々しい果実味と甘さを持ち、さらにエチオピアらしいジャスミンのような柔らかい芳香があります。
コロンビアのアリスティデスは完熟したプルーンや赤い葡萄、ワインのような風味とチョコレートのような甘さがあります。
このドリップバッグ を作るにあたり、特に拘った点は豆の量です。
通常のドリップバッグ は12gが主流ですが、私たちは一回り大きいバッグに14gのコーヒー豆を入れました。マグカップでたっぷり抽出できるサイズです。
お湯は200ccから230cc前後でお試しください。お湯の温度は93度前後です。
すでにグラインドしてある豆は風味が飛びやすいので、しっかり窒素を充填して、風味が飛ぶのを遅らせています。
一個から購入できるので、コーヒー豆を買う前に試しに飲んでみたいときや、お友達のプレゼントにも喜ばれると思います。
またこれからの時期は、ハイキングや秋のキャンピングに持っていって、お湯を沸かして美味しいコーヒーを、自然の中で楽しむのも最高だと思います。
私もこれからは、たまには重たい装備を家に置いて、ドリップバッグ で旅先のコーヒータイムを楽しみたいと思います。
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