Flavor Profile :
Apple&Cinnamon, Dried apricot, Maple syrup.
シナモンアップル、ドライアプリコット、メープルシロップ。
生産者 / Producer : Marysabel Caballero & Moises Herrera
農園 / Farm : Caballero
産地 / Region : Chinacla, La Paz, Marcala
生産国 / Country : HONDURAS
品種 / Variety : Catuai
精製方法 / Process : Natural
標高 / Altitude : 1600masl
収穫時期 / Harvest : 2022
初めてマリザベルとモイセスのコーヒーを買い付けたのは2017年でした。
2020年まではEl Pantanalという特定の区画のコーヒーを買い続け、2021年から彼らの主な栽培品種であるCatuai以外のコーヒーも取り扱うようになりました。
今年リリースしたJavaやGeishaも記憶に新しいと思います。
彼らのコーヒーを焙煎するときはいつも、生豆が入った麻袋を開けた時にコーヒーの粒が揃っていることに驚きます。初めてEl Pantanalの袋を開けた時も、焙煎する前から綺麗な状態にあることに非常に感動したことを鮮明に覚えています。
コーヒーはBomba de Fruta ( = Fruits bomb )という、ナチュラルや発酵プロセスを用いて果実味の強いコーヒーを作りだすプロジェクトで作られました。Caballero農園でナチュラル精製のコーヒーを作り始めたのは3年ほど前からですが、モイセスはこのプロセスを完成させるために本当に努力したそうです。
完熟したチェリーのみが収穫され、カバーをかけたレイズドベッドで乾燥させます。彼らの農園はマルカラというエリアに位置していますが、湿度の高い地域なことと、コーヒーの収穫が終わって乾燥工程に移る頃にちょうど降雨量が多くなるため、乾燥工程はいつもチャレンジです。
彼らの農園では乾燥工程を終えるまでに約20〜40日間程時間を要します。
このような環境下でナチュラルプロセスを作ることは想像を超えて難しいチャレンジだと思いますが、このコーヒーも非常に綺麗な味わいで、いつものように丁寧で情熱が込められた仕事を感じます。
近年の設備投資以降、ウェットミル(精製施設)でのプロセスが改善されています。
これまでは発酵工程後に、エチオピアなどでよく見られるウォッシングチャネルでパーチメントを洗いながら、さらに重さにより豆を選別していましたが、現在はマシンを使用し洗浄しています。(詳しくはオリジントリップへ)
Caballeroの生産者であるマリザベルと夫モイセスは、マリザベルの父ファビオとともに、約200ヘクタールの土地でコーヒーを栽培しています。マリザベルは生産者として4世代目に当たり、マリザベルの父ファビオは、ホンジュラスにおけるコーヒー栽培の品質向上をリードしてきたパイオニアの一人です。
キャバレロファミリーはコーヒー栽培からウェットミルでの精製・ドライイング、ドライミルでのパッキング・輸出までの工程全てを一貫して管理していて、彼らのコーヒーには常に高い品質が保証されています。
彼らはまた、農園の環境に配慮し、継続的に健康的な農園の維持に積極的に取り組んでおり、特に農園の土壌の健康状態に着目し、コーヒーが育つ環境を整えています。
肥料は牛や鳥の糞と、コーヒーの果肉(Pulp)を混ぜて作った、オーガニックの堆肥を主に使用し、加えてミネラル成分の堆肥も使用します。コーヒーだけではなく、オレンジ、アボカド、花、バナナなどの果物も栽培することで、農園に生物多様性をもたらしコーヒーの木の生育環境や日陰を確保するという機能も果たしています。
収穫時期に雇われるピッカーは、収穫時に二つのバッグを使用します。
一つは完熟したコーヒーチェリーのため、もう一つは未熟な豆やダメージのある豆を同時に取り除くためです。
完熟したチェリーだけを選別するために、完熟したチェリーを入れる袋と、それ以外の過熟・傷んだ・未熟なチェリーを入れる袋の2つを、すべてのピッカーに持たせています。
収穫されたチェリーは毎日午後に回収され、重量が測定されます。すべてのピッカーは収穫したチェリーの重量で報酬を得ますが、完熟したチェリーのみを収穫する高い技術が求められるため、平均よりも高い賃金が支払われています。
ご購入は以下リンクよりどうぞ
→Caballero / Honduras🇭🇳
⇒生産者マリザベル&モイセスへのインタビュー記事はこちらから。
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