AA BARIKONGO / KENYA

AA BARIKONGO / KENYA

6月 28, 2024

AA Barikongo  / ケニア



Flavor Profile :
Red Currant, Barbados cherry, Juicy, Assam tea.
レッドカラントやアセロラの果実味とみずみずしい飲み口、アッサムティーのような余韻。


生産国:Kenya ( ケニア )
精製所:Barikongo Factory  ( バリコンゴ・ファクトリー)
生産者組合:Komothai cooperative society  ( コモサイ生産者組合 ) *文中はFCSと表記します。
産地:Kiambu ( キアンブ )
品種:SL28, SL34, Ruiru 11, and Batian
精製方法:Washed
標高:1800m
収穫時期:2023-2024 


2月下旬、今年もケニアから直接コーヒーを仕入れるためにサプライヤーを訪問しました。今回の訪問は、ケニア国内でのコーヒー流通ルールが変更された直後のことでした。サプライチェーンの関係者たちは新たな課題に直面しながらも、前向きに新しいルールへの適応を図っていた印象です。私たちも現地の方々のサポートのおかげで、品質の高いコーヒーの選定に専念することができました。

2月下旬は、ケニアではメインクロップの収穫や精製を終えた、買い付けのシーズンの真っ只中。世界各国からロースターやインポーターがコーヒーを買い付けに訪れていました。昨年と比べるとサンプルの数は少し減ったものの、変わらず100種類以上のコーヒーを飲むことができました。

中でも、今回初めて取り扱うBarikongo factoryのコーヒーが特に印象的でした。カッピングの際、一口飲んだ瞬間から、その華やかな風味が強く印象に残りました。強い果実味としっかりとした甘さが特徴的で、カラントやアセロラを思わせるみずみずしい赤い果実の風味に、紅茶のような香りが口の中に広がります。鮮やかでケニアらしい味わいのコーヒーです。

このファクトリーはケニアの首都ナイロビのすぐ北に広がる、キアンブ地域で活動するコモサイFCSの傘下で運営されています。コモサイFCSの傘下には13のファクトリーがあり、組合員は自分のコーヒーをどのファクトリーに届けるかを自由に選択できます。このFCSは新しい世代に権限を与えたいと考えており、ファクトリーマネージャーのほとんどは25歳から35歳の若者だそうです。

コーヒーチェリーは丁寧に手摘みされ、直接ウェットミルかコレクションポイントに届けられます。そこで選別マットやテーブルに移され、未熟なものや傷んだチェリーが取り除かれます。その後、熟したチェリーだけを重量を計測し、精製が進められます。

まず、コーヒーチェリーを水槽に入れ、浮いてくる未熟なチェリーを除去します。次に、ディスクパルパーを使用して果肉を取り除き、コーヒー生豆を保護しているパーチメントの状態にします。パルプ除去後、水を使って重さで選別し、高品質で密度の高い豆を、軽くて品質の劣る豆から選別します。

その後、一晩かけて乾式発酵させ、パーチメントの表面に付着している糖分 (ミューシレージ) を分解し、洗い流します。その後、水路を使ってさらに選別します(水路の下に沈む重い豆が、より高品質で甘みのある豆とされます)。そして、きれいな水に24時間浸します。この工程で豆のタンパク質とアミノ酸が強化され、結果として酸味の複雑さとカップの透明度が高まると言われています。

浸漬後、コーヒーは高床式の乾燥台(アフリカンベッドとも呼ばれる)に広げられ、均一に乾燥するよう絶えずかき混ぜられます。この過程で欠陥豆があれば見つけ出して取り除きます。乾燥台での時間は気候や周囲の温度、処理量によって異なり、目標とする含水率11-12%に達するまで1〜3週間かかることがあります。

AA Barikongoは今年のケニア第一弾、夏に向けてリリースが続くのでぜひ楽しみにしていてください。



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