フグレン参宮橋 2年目を迎えて

フグレン参宮橋 2年目を迎えて

June 24, 2025

こんにちは!フグレン参宮橋店ストアマネージャーの中嶋です。
2024年にオープンしたフグレン参宮橋店は今年で2年目を迎えました。
日頃よりご自愛頂いている皆様に、心より感謝申し上げます。


コンセプトは”みがく”

私たちは「素材」を大切にしています。素材ごとの個性を深掘り、時には分解しながらその魅力を様々なかたちで再構築していきます。

今回、そんなフグレン参宮橋をより深く体験いただく為に、 私たちのこだわりや想いをこめている部分をいくつかご紹介致します。

フグレン参宮橋店ではカウンターのお席で、バリスタが目の前で1杯ずつコーヒーをご用意します。他の店舗をご存知の方ほど、いつもと違うその空間に驚かれる方は多いですね。味わいだけでなくフグレンのコーヒーを五感で体験頂けるそんな空間をご用意しております。内装は「ノルウェーの山小屋」をイメージしました。目と手が触れるものはできるだけ自然の素材を使用し、素材ありのままの質感や人のぬくもりを感じられる空間作りを目指しました。

たとえばカウンターの石は、伊達冠石(だてかんむりいし)という自然の石を使用しています。宮城県の大倉山でのみ産出されるその岩盤は、約2000万年前の火山活動によって形成されたと言われています。鉄分を多く含む為、独特の錆色が特徴的です。豊かな表情と感触を残すため、岩肌をあえて残し表面をみがきあげました。

ノルウェーの山々は、高緯度に位置するため、日本のように緑が生い茂る風景とは異なり、氷雪気候のもと、岩肌が露出した荒々しい景観が広がっている事が多い様です。そうした大自然の中で、現地の人々は休日になるとハイキングに出かけ、山の中でもコーヒーを楽しむことが日常の一部となっています。 ごつごつとした岩肌の中から、わずかに平らな場所を見つけ、コーヒーを味わう。そんなノルウェーの山の風景を思い描きながら、一杯のコーヒーをゆっくりと体験いただければ幸いです。

器は福岡県八女市星野村の「星野焼き」を選びました。お茶や日本酒に使われることが多いこの器は、手に取ったときに感じる温もりや、口当たりの柔らかさが、コーヒーをまた新しい角度で楽しませてくれます。

この「星野焼き」は約300年前、お茶の栽培と共に始まった長い歴史を持つ焼きものです。明治中期頃に一旦途絶えましたが、1968年に山本源太さんがその発祥の地で「源太窯」として再興しました。

陶土や釉薬に至るまで、自ら山に入り採取し、用いる素材はすべて自然の中から丁寧に選び抜かれたものです。そうして出来上がる器は、同じ色や形は一つとしてなく、それぞれに個性があるのも魅力のひとつです。 そして今回、従来の湯呑みとは異なる形状で、フグレンのコーヒーをより深く味わっていただけるよう、参宮橋店のために特別に焼いていただきました。星野焼きで味わう、より温かみのあるフグレンのコーヒーを是非体験下さい。

春は梅、夏は鮮やかな緑、秋には紅葉—— フグレン参宮橋店の庭では、季節ごとに表情を変える草木が四季の移ろいを伝えてくれます。 店舗入口にある「フグレン」の表札は、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。2024年1月31日、フグレン参宮橋店のオープン当日、ノルウェーから駆けつけた FUGLEN のオーナー、Einarが庭先で自ら書き上げてくれたものです。自然の中で生まれたその文字には、温もりと想いが込められています。

庭には丸太のスツールをご用意しています。テイクアウトのコーヒーを片手に、外の空気と季節の景色を感じながら、ゆっくりとした時間をお過ごしいただけます。 店内は、できるだけ自然の光を取り入れられるよう、照明はあえて最小限に抑えています。晴れた日は外光に包まれて明るく、雨の日にはしっとりと落ち着いた雰囲気に変化します。季節や天気、時間帯によって変わる表情も、この場所の魅力のひとつです。訪れるたびに、違った景色を楽しんでいただけたらうれしいです。

素材にはそれぞれ、自然の中で育まれた唯一無二の個性が宿っています。同じ素材であっても、生育環境によって風合いが異なり、さらに作り手の手によって多彩な表情へと姿を変えていきます。 私たちは今回、「素材」の個性に改めて向き合い、深掘りし、そしてその個性を活かしながら様々なかたちで表現しています。素材そのものを感じられる店内で、改めてフグレンのコーヒーと深く、じっくり向き合って頂ける空間をご用意してお待ちしております。

こちらからお席のご予約も可能です



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