【 Flavor profile 】
Tangerine, Peach, Floral, Earl Gray tea.
タンジェリンやピーチの果実味、フローラル、アールグレイティーのような風味。
生産国: Ethiopia (エチオピア)
産地 : Guji > Uraga (グジ > ウラガ )
精製所 : Gogugu Washing Station ( ゴググ・ウォッシングステーション )
設立 : 2020年
マネージャー : Abraham Elias (アブラハム・エリアス)
生産者: 510の小規模農家
平均的な農園のサイズ : 0.5~2ha
品種 : Dega, Wolisho
精製方法 : Washed
栽培標高 : 1900 -2000masl
収穫時期 : 2023-2024
エチオピアでの買い付けも2020年から始まり、今年で5年目を迎えました。私たちが取引しているSNAP TRADINGは、Danche、Halo、Goguguなどの銘柄を輸出する業者です。昨年と今年、彼らのドライミルを二度訪問する機会がありました。
ドライミルは工程の性質上、粉塵と騒音が激しい環境ですが、訪問した際は作業場が非常に清潔に保たれており、品質管理のための機材への投資も積極的に行われていることが印象的でした。各部門にはマネージャーが配置されており、今回も昨年に引き続き、ソーティングセクションの責任者であるバハール氏が施設を案内してくれました。
コーヒーの高品質を維持するには、栽培から収穫、精製まで一貫した管理が不可欠です。バハール氏が熱心に設備や工程を説明する姿からは、チーム全体が品質向上に真摯に取り組んでいる様子が伝わってきました。
2020年に設立されたGogugu(ゴググ)ウォッシングステーションは、ハロ・ウォラブ地区のグジゾーンに位置しています。この地域は標高2000メートルを超えるエチオピアの最高地のコーヒー栽培地として知られています。周辺の510の農園から収穫されたチェリーが届けられ、各農園の規模は0.5から2ヘクタールで、1ヘクタールあたり約1800から2400本のコーヒーの木が植えられています。これらの農園は、肥沃な赤土と豊富な日光、そして爽やかな冷風という、素晴らしいコーヒーを生み出すための理想的な環境に恵まれています。標高約2000メートルで栽培され、エチオピアの最高地の栽培地の一つとして評価されています。最高地であるだけでなく、最も若い農園であることも特徴的です。ほとんどの木が5〜10年と若く、「エチオピアの最も若いコーヒーの木」として知られています。
コーヒーの精製工程は、丁寧な手作業による収穫から始まります。収穫されたチェリーは手作業で選別され、従来型のアガルデ・ディスクパルパーを使用してパルプ除去を行います。果皮と果肉を取り除いた後、水中でパーチメントの選別を行い、密度に応じて1級品と2級品に分類します。
その後、天候に応じて60時間から72時間のウェットファーメンテーション(水に漬けられた状態で、発酵によってパーチメントを分解する)工程に移ります。発酵を終えたコーヒーは水路で洗浄され、再度密度による等級分けが行われます。この工程で、密度の低い豆は浮き上がって取り除かれ、密度の高い良質な豆のみがG1,G2として選別されます。選別後は綺麗な水に6時間浸漬させ、品質を安定させます。
続く乾燥工程では、コーヒーを2センチメートルの高さで層状に積み上げ、13日間かけてじっくりと乾燥させます。乾燥後は2-4時間かけて入念な手選別を行い、品質の均一化を図ります。
選別を終えたコーヒーは麻袋に詰められ、精製方法と等級別に分類して現地の倉庫で保管されます。ロットサイズは100-300袋と様々で、この保管期間中にコーヒーの状態が整えられ、均一な水分値に達します。通常1-2ヶ月の保管期間を経て、必要に応じて倉庫でパーチメントの手選別も行われます。
収穫シーズンが終わると、コーヒーはアディスアベバの倉庫や乾燥工場へと運ばれます。エチオピアでは輸送費用が高額なため、効率的な輸送が求められます。輸送トラックはアディスアベバへ向かう前に、地域のECX(エチオピア商品取引所)検査所で内容物の等級付けと輸出可能商品としての登録を受けます。
最終的にコーヒーは、アディスアベバの倉庫でパーチメント状態のまま保管されます。この段階で担当チームが倉庫を訪れ、特定の在庫ロットからサンプルを採取します。契約が成立し、出荷先が確定するまでは、品質維持のためパーチメント状態での保管が続けられます。