Mario Moreno / Honduras

Mario Moreno / Honduras

April 14, 2025

 マリオ・モレーノ / ホンジュラス

Flavor profile:
Hassaku, Cranberry, Syrup, Herbal tea.
八朔やクランベリーの果実味、蜜のような甘さ、ハーブティーの風味。

生産国:Honduras ( ホンジュラス )
生産者: Mario Moreno (マリオモレーノ)
農園 : Piedras Amarillas (ピエドラス・アマリラス)
産地:Santa Barbara > Las Vegas > Los Andes
品種:Pacas
精製方法:Washed
標高: 1,650 masl
収穫時期: 2024

マリオの父親は50年以上にわたりコーヒー栽培に携わってきました。マリオと兄弟たちは農園で父親を熱心に手伝い、家族だけですべての作業をこなしていたため、外部から人を雇う必要はありませんでした。マリオは父親からコーヒーについての知識をすべて学びました。

結婚後、マリオは妻と野菜栽培を始めましたが、うまくいきませんでした。2004年に父親から小さな土地をもらい、コーヒー栽培を始めました。しかし翌年、経済事情から家族を養うためアメリカへ出稼ぎに行かざるを得なくなりました。その間、妻が兄弟たちの助けを借りながら小さな農園を守り続けました。

2009年に帰国したマリオは、妻とともにコーヒー栽培の土地を徐々に増やしていきました。2017年にはピエドラス・アマリージャスという土地も手に入れています。その頃、兄のミゲルはすでにスペシャルティコーヒーの販売を始めていました。2010年、サン・ビセンテの協力のもと、初めてスペシャルティコーヒーの少量生産に挑戦しました。それ以来、彼らのコーヒーはすべてスペシャルティコーヒーとして販売されるようになり、マリオ一家の生活は大きく改善され、経済的な安定を得ることができました。

マリオをはじめとするモレノ一家は、それぞれが父親から相続した農園を営んでいます。兄弟だけでなく従兄弟もコーヒー生産を行っており、サンタ・バーバラでは皆名の知れた生産者です。モレノ家は共同でウェットミル、高床式乾燥台、ソーラードライヤーを建設し、スペシャルティコーヒーの精製と準備を行っています。2016年から数年間、マリノ・モレノ氏のエル・グアヤボ農園のコーヒーを買い付けていましたが、パンデミックを経て、再び彼からコーヒーを買い付けることができました。

ピエドラス・アマリージャスはマリオ・モレノが営む4つの農園のうちの一つです。彼らが住むサン・ホセ・デ・ロス・アンデスという町から近く、標高約1,650mに位置しています。美しい山々に囲まれた急斜面にコーヒーが栽培されており、まるで森の中を歩いているような景色が広がっています。麓のヨアホ湖から発生する湿った涼しい空気が山へと上り、大きな寒暖差を生み出し、山間を抜ける冷たい風がコーヒーをゆっくりと成熟させています。

農園ではパカス、ブルボン、ゲイシャ種が栽培されており、生産量の半分をパカス種が占めています。「ピエドラス・アマリージャス」(黄色い石)という名前は、この4ヘクタールの小さな区画全体に散らばる黄色い岩に由来しています。

コーヒーチェリーは毎日午後に果肉が除去され、その後パーチメントは発酵のために24時間水に浸したコンクリートタンクに入れられます。その後、タンク内で大量の水を使って4回すすがれます。次に予備乾燥のため高床式ベッドに置かれ、同時に不良豆を取り除くための手作業選別が行われます。最後に約20日間、パラボラ型ソーラードライヤーで乾燥させます。

収穫期には家族が集まってドライングベッドを囲み、丁寧な手作業選別が行われます。これは家族の大切な行事となっており、彼らのコーヒーを輸出するサン・ビセンテの人々によれば、モレノ一家から届くコーヒーはドライミルでの選別作業がほとんど必要ないほど丁寧に処理されているそうです。



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