Banko Gotiti / Ethiopia
Peach, Coconut, Japanese citrus, Green tea.
桃やココナッツ、カボスの果実味、緑茶の風味。
生産国:Ethiopia ( エチオピア)
生産者 : 562 small farmers
精製所 : Asgori washing station
産地:SNNPR > Gedeo > Gedeb
品種:Wolisho, Dega
精製方法:Washed
標高:2,000 ~ 2,280 m a.s.l
収穫時期: 2025~2026
イルガチェフェの名で知られるゲデオ・ゾーン。その南の端にあるゲデブ郡の Banko Gotiti 周辺で小規模農家によって栽培されたコーヒーチェリーを、Asgori村のウェットミルで精製したコーヒーです。
ゲデブは、これまで Danche や Halo のコーヒーでほぼ毎年訪ねてきた産地です。今年は輸出業者の Berhe Hagos を通して、同じ土地にある別の精製所のコーヒーを買い付けました。ミルのマネージャーであるYitagesu さん達がウェットミルを建てたのは2018年。いまは Berhe Hagos に直接コーヒーを納める、垂直統合型のサプライヤーとして仕事をしています。

ゲデブ郡はゲデオ・ゾーンのいちばん南にあって、東と南はオロミア州に接しています。コーヒーの取引ではゲデオ一帯をまとめて「イルガチェフェ」と呼ぶことが多く、このコーヒーもその名前で流通しています。ゲデオ・ゾーンは長く SNNPR(南部諸民族州)に属していましたが、2023年の再編で南エチオピア州に入りました。Banko Gotiti は郡のなかの kebele(ケベレ)の名前で、日本でいえば集落くらいの単位です。農園は標高2,000mを超える斜面に広がり、土は肥えた赤褐色。収穫は12月から1月にかけて行われます。
ゲデオの農家の畑は、コーヒーだけを並べて植えた農園とはずいぶん様子が違います。背の高い在来の木の下に、偽バナナとも呼ばれるエンセーテを植え、そのさらに下でコーヒーを育てる。何層にも重なった景色がひろがります。
ゲデオの人たちが何世代もかけて続けてきたこの景観は、2023年に「ゲデオの文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されました。ゾーンの土地の9割以上は、いまもこうしたアグロフォレストリーだと言われています。今回のロットは、こうした農園を持つ562戸の小規模農家のチェリーを集めて作られています。


品種は Wolisho(ウォリショ)と Dega(デガ)。どちらも、ゲデオ周辺で在来のコーヒーの木につけられてきた地元の呼び名です。Wolisho は実が大きめで、葉が長いのが特徴とされています。エチオピアのコーヒーはまとめて「ヘアルーム(在来種)」と書かれることが多いものの、畑の人たちは木の姿や性格でこうして呼び分けています。
チェリーは Asgori と Lekicha という近くの村の農家から集まってきます。その日の分を夜のうちにまとめてパルピングにかけ、果皮を取り除いたパーチメントは48〜72時間かけて発酵させます。豆のまわりのぬめり、ミューシレージがすっかり落ちたのを確かめてから水路おくり、水にしっかり浸けながら洗い、最後は高床式の乾燥棚、アフリカンベッドに広げて11日ほどかけて乾かします。
